水疱性角膜症とは
2. 角膜内皮障害と水疱性角膜症
角膜内皮障害の病態
生体内において、角膜内皮細胞は細胞分裂で増殖することがなく、障害を受けても再生する能力がほとんどありません。なんらかの障害で角膜内皮細胞の一部が失われると、残った角膜内皮細胞が大きくなり障害された部位を補います。しかしさらに細胞数が減少し重症化していくと、角膜のむくみによる視力低下、異物感、まぶしさなど、さまざまな症状が現れるようになります。角膜内皮障害が悪化すると、最終的には水疱性角膜症となります。
水疱性角膜症の症状
角膜内に水分がたまり浮腫がおきると、角膜が濁り白っぽくなります。その結果、まぶしさ、異物感、視力低下などが起こり、水疱が破裂すると目に痛みを生じます。
主要症状
- 異物感
- まぶしさ
- 視力低下
- 目の痛み
- 視力障害
サイト監修:
京都府立医科大学 眼科学教室 教授
外園 千恵 先生 プロフィール