水疱性角膜症とは
4. 水疱性角膜症の治療
水疱性角膜症の治療方法
水疱性角膜症と診断された場合、有効な治療方法は角膜移植になります。
角膜移植には全層角膜移植(角膜すべてを移植する方法)と角膜内皮移植(必要な部分のみ移植する方法)があります。
新たな治療法として、再生医療の技術により開発された培養ヒト角膜内皮細胞を用いた移植が可能となりました。
角膜内皮移植は下記の図のように、ドナーの角膜内皮移植片を前房内へ挿入し、接着させます。培養ヒト角膜内皮細胞を用いた移植はドナー由来の角膜内皮細胞を生体外で培養拡大後、細胞の懸濁液を前房内に移植します。
水疱性角膜症を放置すると
水疱性角膜症は放置すると症状が悪化し、失明に至ることも少なくありません。
手遅れになる前に、角膜移植を専門としている眼科へ受診しましょう。
- 参考文献
- 木下茂ほか.角膜内皮障害の重症度分類.日眼会誌.118(2).81-83.2014.
サイト監修:
京都府立医科大学 眼科学教室 教授
外園 千恵 先生 プロフィール